2021年4月10日facebook投稿より

先日、奈良からいらした方から、お土産にいただいた石上神宮の盃。

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先日も話題にした履中天皇は、弟君である住吉仲皇子から命を狙われた時、石上神宮に避難されたと伝えられています。
普通に考えれば、この地に支援者がいたのでしょう。
石上神宮といえば、境内に鶏が放し飼いにされている事で知られていますが、もともとは兎が放し飼いにされていたとか。
石上神宮には、卯の年、卯の月、卯の日に神様が降臨したと伝わっていますが、類似した伝承が、大神神社と住吉大社にも存在します。

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▶︎石上神宮の兎土鈴

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▶︎大神神社のなで兎

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▶︎住吉大社の翡翠の兎

ちなみに盃の裏面に見られるハート状の模様は、猪の目といい、文字通り猪の目を表し、魔除けの意味があります。

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農耕をする人々にとって猪は、田畑を荒らす害獣。
一方で、弥生時代の銅鐸などに描かれている事から、食料としても重宝されていたのでしょう。
記紀などでも、大切なシーンで登場しますね。